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秋色かがやくストールに囲まれて

10月2日のブログにも紹介されました、稲垣有里さんの展覧会
「布作家と古いもの展」に行ってまいりました。

会場のキャトルエピスは、静岡市清水区にある
ホワイトキューブの温かい雰囲気、おしゃれな外観持つカフェです。
オープンテラスの小径をくぐって中に入ると、
左右に広がる幅10m程のケース。中には美味しそうなケーキがずらりと並んでいます。

そして、有里さんの作品は......

目の覚めるような鶸色、茜色、朽葉色など、様々な色で染められたストールが、
秋の日差しを浴びながら、生き生きとした表情で、窓辺に展示されておりました。
その数なんと70点!!

ひとつひとつがクルリとまるくまとめられて、
グラデーションの美しさと深い色合いに、うっとり溜め息です。

なかでもグレーや茶の色味の多さにはびっくり!

四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)
=茶色には、四十八種類の色があり、鼠色には百種類の色があるという意味
という言葉があります。

江戸時代、贅沢禁止令が出され、庶民は紅や紫、金糸銀糸などの華やかな衣装を身につける事を禁止されました。町民は幕府のおふれに従い、地味ななかにも、織りや染めに変化をつけて微妙な色の変化を楽しむようになったといいます。
とくに 茶色 と 鼠 系統は、多彩な色合いが生まれ、そのつど、新しい “ 色名 ” が次々とつけられたそうです。
梅鼠、桜鼠、利休鼠......
目の前にほんのりと色づく鼠色が想像できますね?

稲垣さんの作品には、このような色の物語の要素がたくさん詰まっています!

もともと着物を主体に制作されている彼女ですが、
今回のような小ぶりの作品にも彼女のセンスがきちんと反映されていて、
紅葉の季節にぴったりのすがすがしく味わい深い展示を楽しんできました。

次の個展は12月だそう。

どんな作品に出会えるか、いまからとても楽しみです。

written by Aya Kusaka

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